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次の日の晩餐ではずっと一緒だったのに、
チョコが愚図り、伯爵や元帥・料理長から離れないとゆう、
迷惑な行為が繰り広げられ、グレイの足は良くなったものの、
まだ歩くときに庇っているようなので、注意が必要だと言われ、
白に関しては意外なほどの賛称があった。
「あんた何かしたの?」
『あほか!
お前がふてくされてるから、全部俺がチビどもの面倒見てたんだよ。
グレイに関しては同じドラゴンの方がわかるしな。』
「面倒見いいじゃん。
子守りも任せるから。」
『いやだ!』
「なんでよ?」
『触ったことがないものは怖いだろう?』
「ところでさ、チョコって眷属にはなったけどどうなの?
何かできるとか...」
『犬が眷属なんて聞いたことはない。
狼はあるが付かず離れずの存在だしな。
嗅覚はかなりいい。
食い意地もいい。
耳もいいし、まだ覚束ないが俊敏だ。』
「誉めてるとこが少ししかない...」
『まぁ、もう少しでかくなったら分かることもあるだろうが、
偵察などに向いてるかもしれん。』
「ふーん。
日本に来させて大丈夫なのかな?」
『今は別れを惜しんでるだけだ。
あいつはここで生まれたんだから仕方がない。
犬の習性ってやつだろう。』
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