お化け?

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「あれ、僕……」 「あなたは、1年の安藤君でしょ? 私は2年の川端(かわばた)です」 「え、川端……先輩?」 「そうよ。お化けじゃないでしょ」 安藤君は辺りをキョロキョロと見回すと、ほっと息をついた。 「あの……そろそろ離れてもらってもいい?」 私の言葉で自分が何をしているのかに気がついた安藤君は、慌てて私から離れた。 「ご、ごめんなさい。 僕、うっ…………」 勢いよく離れたために、安藤君は足がもつれて床に尻餅をついてしまった。 「大丈夫?」 「はい、なんとか」 お尻を押さえて立ち上がった安藤君は、恥ずかしいのか真っ赤になっている。
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