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二ヵ月ほど経ったであろうある日の事である、小田ちゃんは仕事を終え徒歩で自宅アパートに帰っていた、
するとアパート前に数人の背広を着た男性が見えた、小田ちゃんはすぐにその男たちが警察である事は気付いたという
「何かあったのかな?」小田ちゃんは少し嫌な予感を感じつつもいそいそとその場を後にし二階へと駆け上がった
するとかすかに匂うあの匂い・・・(これはもしかして)
そこで急いで二階に通じる階段を駆け上がると小田ちゃんの部屋の2つ隣の家のドアが開け放たれ鑑識と思われる人物がいそいそと作業をしていたのが見えたという
そして警官はその隣の家の住民に聞き込みを行っていた
これはただ事ではない、そう思った小田ちゃんは自分の部屋に通じる廊下をゆっくり歩きながら横目でその部屋の様子を窺った
するとまたもやあの匂いが「うっ!」一瞬立ち止まってしまったらしい
そう この匂いは何度嗅いでも慣れない匂い死人の匂いである
その後警官が小田ちゃんの部屋まで調書に来た事からその内容が明らかになった
その事件とは老人(女性)の孤独死であったという、
ちなみに死体の腐敗具合から死亡推定時間は約2か月前だという
それはまさに小田ちゃんが黒いマントを着た死神に会った時期と酷似するという
又幸い小田ちゃんがアパートに到着した時には死体は運び出された後だったのでさほど匂いはしなかったらしいが人間の死んだ匂いは独特だと彼は言う。
私「小田ちゃん2か月間全然気が付かなかったの?」
小田ちゃん「ん~残念ながら、視線感じたり やたら最近金縛り合うとは思ってたんだけどね(汗)でもね俺一度も会った事無かったんだよね」
私「え~っ! そうなんですか、やっぱりご近所付き合いはある程度必要ですね、ちなみに誰が第一発見者だったんですか?」
小田ちゃん「その老婆のお子さんが何日も連絡が取れなかったから気になって部屋に行ったんだって、そして合鍵で開けたら亡くなってたんだって」
私「ちなみに小田ちゃんはあの時の死神が隣の老婆を迎えに来たと思いますか?」
小田ちゃん「どうだろうね、でも何かしら関係あるんじゃないかな」
まーざっとではありますが以上が小田ちゃんが以前住んでいた時に体験した死神の話でした。
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