2人が本棚に入れています
本棚に追加
えりなの居場所は、ネットで検索したらすぐにわかった。
電話をかけると、そこにいることも確認できた。
今、えりなはこの世界に生きているのだった。
僕と同じで、死なずに24歳まで生きているんだ。
とてもうれしかった。
とても幸せだった。
呪縛ともいうべきその愛は、きっと両方に課せられている。
だからそんな鎖は外さなきゃいけない。
苦しかったね。
さみしかったね。
つらかったね。
もうおしまいにしよう。
きっと目が覚めたら、僕たちはあの公園で糸トンボでも取って遊んでいるんだ。
君を殺せば、その真実が見えるんだ。
そうに違いない。
そうじゃなきゃおかしい。
何かが間違っているこの世の中は、たった一つの行動で変えられるはずなんだ。
僕がそう考えて、君もそれを感じているはず。
だから、ね。
一緒に逝こうよ。
最初のコメントを投稿しよう!