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「こうか?」  俺は左胸の先をきつく弄りながら、右側をそっと撫でるように触った。 「もっと・・・。」  春樹は恨めしそうに俺を睨みながらも、言葉にした。それでも俺はほんの少し強めて弄ってやる。 「意地悪。もういい。」  春樹は俺を押しのけ起き上がると、逆に俺を押し倒した。そして、俺に跨ると、俺のベルトを緩め、さっさとズボンと下着を脱がした。 「へえー。もう、しっかり起ってる。何処も触られてないのに、こんなになるんだ。」  春樹は俺を見降ろしながら、ペロリと舌舐めずりした。  何て色気だ。こいつまだ十九だぞ。  俺が躊躇している間に、春樹は俺のシャツのボタンもはずした。ボタンを外し終えてもすぐさま脱がそうとはしない。シャツの裾からそっと手を忍ばせ、胸を這うように肌蹴させる。  ああ、ゾクゾクする。 「春樹、上手くなったな。そんなに俺を焦らしてどうするつもりだ?」 「ふふっ。分っているでしょう。仕返しです。焦らされたらどんなに辛いか分らせてあげます。」  春樹は不敵な笑みを浮かべた。  春樹のピンクの舌が俺の胸を舐めまわす。だが、肝心な場所には触れない。時折、爪の先で尖った部分を弾く。 「ははっくすぐったい。まだまだだな。」  俺が鼻で笑うと、春樹はムッとした表情を見せた。 「焦らすってのは、こうするんだ。」  俺は起き上がり、春樹の胸の尖りに吸いつき、緩く噛みついた。 「んんっ。」  春樹の吐息が漏れるのを確認すると、攻めるのを止めチロチロと舌で舐めた。
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