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 暫くして、俺は程良くほぐれた春樹の後孔に自分の武った物を宛がうと、春樹の腰をゆっくりと降ろした。 「はぁっあぁっ・・・んんっ」  今度はぬるりと俺を呑みこんだ。  春樹の中は想像以上に熱く、襞がヌラヌラと収縮するのが分った。 「春樹、そんなに襞を絡めるな。こっちが先にもっていかれそうだ。」 「そんな事、自分じゃどうしようもないっ・・・はぁ。勝手にそうなるんだから・・・。」  確かにその通りだ。だが、それだけ春樹が感じているからだと思うと、俺はもっと昂った。春樹が慣れるまで、そっとしておいてやりたかったが、そうもいかない。 「春樹、すまん。」  俺はそれだけ言うと、腰を激しく動かした。 「待って!!まだ、ダメ!!痛っ」  春樹のそこはまだ緩んでいない。その状態で揺すれば、快感よりも痛みが勝ってしまう。それは重々承知の上だが、年甲斐も無く我慢が効かなかった。 「はぁっうんっ・・・んんっ」  次第に慣れ始めると、今度は痛みより快感が勝ってきたのか、艶のある声が漏れだした。だんだん自分で体を支えられなくなってきて、体を反らすようになった。俺は動きを止め、体を横たえてやると、潤んだ瞳で睨んできた。 「どうした。」  宥めるように問いかけると春樹はプイッと横を向いた。 「智樹さんってSっ気があるよね。」 「確かにそうかもな。それがどうした?そんなに酷くしたつもりは無いが。」 「俺もどちらかと言うとSです。よくバイト先の上司を弄って楽しんでます。」 「そうか。」  それがどうしたというのか。睨まれる理由に関係あるのか?
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