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世界で共通なのはやっぱり笑顔。
それでもやっぱり障害とか持って笑うことが出来ない人もいる。 誰も笑顔には勝てない。
そして、涙にも勝てない。
アフリカ発展途上国の青年のコトバ
「笑顔でいればいつか必ずいいことがある、笑顔を忘れずに」
彼は障害で喜怒哀楽の喜以外の感情が欠落しています。
いつも笑っていました。
ケガをした時も両親が死んだ時も戦争で友人を亡くした時も、泣くことが出来ない。
ずっと笑っていた。
でも、彼の死期も近づいていた。
ボクが笑えばみんな笑ってくれる、だからボクは笑う。
みんなが悲しくて泣いてる時もボクは笑う、みんなも笑顔になって欲しいから。
だってそれくらいしかボクに出来ることはないもん。
なんて健気で純粋な心の持ち主でしょう。 彼は亡くなる直前に風鈴みたいなものをみんなに渡した。
彼は亡くなった。
最後まで笑顔で。
だけど彼は涙を流していた。
頬に涙がつたっていく。
チリンと音がなった。
彼の涙が落ちた場所から聞こえてきた。
葬儀を終え各自、帰宅をし風鈴を飾った。 チリンと音がなった後に彼の笑い声が聞こえてきた。
そう、彼の笑い声は風に乗り、時代を越え、国境を越え響き続けるのです。
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