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「私……わからない……
誰がこんな事を……」
木下さんは、また目に涙を浮かべている。
隼人君じゃなかったら里中君しかいない。
だけど、本当に里中君なの?
口に出していいのか不安がよぎる。
「里中君しかいないはず。
先生に連絡を取った方がいいと思う」
佐々木さんがはっきりと言った。
その時、ドンドン とドアを叩く音が聞こえてきた。
「俺じゃない!
俺は何もしてない!」
里中君の声が聞こえる。
木下さんは怯えて、耳を両手で塞いでいる。
「私、聞いてくるから待ってて」
廊下には隼人君もいる。
まだ里中君が犯人と決まった訳じゃない。
はっきり聞かなくては。
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