7月

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反省室のドアを開けると、里中君が私の腕をつかみ、「俺じゃないから。俺はずっと寝てたから」と必死に訴えてくる。 その様子を見ていた隼人君が、里中君の手を私の腕から離した。 「梨沙ちゃん、里中の言ってる事は本当だと思う。 俺は里中の隣で寝ていたけど、里中の動いた気配は感じなかったし、里中が起きた時の反応も普通だったよ。 もし、里中が木下さんに手を出していたら、普通の反応は出来ないと思う」 私も、里中君が、寝ている木下さんの服を脱がしたなんて信じられない。 じゃ、一体誰が? そこで、考えが止まってしまう。
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