7月

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今思うと、やっばり、みんな一緒に寝ていたのに誰も木下さんの事に気づかなかったのはおかしい。 それに、木下さんさえ、朝起きて初めて気づいたようだった。 そこまで考えて、あっ。と思い当たった。 「睡眠薬、夕食に睡眠薬が入っていたとしたら、誰も気づかなくてもおかしくないよ!」 隼人君と里中君は、私の話に頷いている。 「それなら、ありえるな。 じゃ、犯人は青葉学園の関係者という事になる。 何のために? 生徒同士が疑いあって、憎みあうのを見たいのか!」 隼人君が怒りをぶつけている。 青葉学園がそんな事をしたとしたら許せない。
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