2410人が本棚に入れています
本棚に追加
「俺たちが片付けるから。
2人は木下さんについていてやって欲しい」
隼人君と里中君が布団を片付けだした。
私と佐々木さんは頷いて、木下さんのそばに移動する。
「私……何も覚えてなくて……夕食に薬が入ってたなんて……
ごめん……もう、何も信じられないの……
しばらくこのままでいさせて」
木下さんが絞り出すような声で言う。
「わかってるよ。
布団だけ、窓際に移動するね。
木下さんはそのまま寝てて。
佐々木さん、一緒に移動しよう」
寝たままの木下さんの布団を2人で引っ張って移動する。
木下さんの心の傷がそう簡単に埋まるとは思えない。
それに、夕食に薬が入ってたとしたら、また今日も薬を入れらるかもしれない。
次の犠牲者は私?
最初のコメントを投稿しよう!