7月

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「俺たちが片付けるから。 2人は木下さんについていてやって欲しい」 隼人君と里中君が布団を片付けだした。 私と佐々木さんは頷いて、木下さんのそばに移動する。 「私……何も覚えてなくて……夕食に薬が入ってたなんて…… ごめん……もう、何も信じられないの…… しばらくこのままでいさせて」 木下さんが絞り出すような声で言う。 「わかってるよ。 布団だけ、窓際に移動するね。 木下さんはそのまま寝てて。 佐々木さん、一緒に移動しよう」 寝たままの木下さんの布団を2人で引っ張って移動する。 木下さんの心の傷がそう簡単に埋まるとは思えない。 それに、夕食に薬が入ってたとしたら、また今日も薬を入れらるかもしれない。 次の犠牲者は私?
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