7月

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布団の片付けが終わると、反省室はシーンと鎮まってしまった。 「朝食を持ってきました」 ドアをノックして、用務員さんが朝食をテーブルに並べてくれる。 「木下さん、朝食食べよう。 お腹が空いてたら、ますます弱ってしまう。 テーブルは男子とは別にしてあるし、反対方向を向いてるから」 布団の中の木下さんに声をかけた。 いくら里中君が犯人じゃないとしても、男子と顔を合わせるのはつらいだろう。 「あの子どうしたの? 何かあったなら、先生に報告してくるから」 用務員さんが、布団から出てこない木下さんを見て聞いてきた。 「大丈夫です。 彼女、ちょっと体調が悪いだけですから」
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