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木下さんが申し訳なさそうに言うと、里中君がホッとしたのがわかった。
木下さんが朝食を食べ終わった後、用務員さんが反省室に入ってきた。
木下さんが座っているのを見て、声をかけている。
「もう大丈夫なの? 無理しちゃいけないよ。
反省室に入れられると、つらい事も多いと思うけど、トラブルを起こしちゃダメだよ。
この前も……あっ、なんでもない。
じゃ、またお昼になったら、昼食を運んでくるから」
この前も?
「待って下さい。
この前って、何があったんですか?」
食器を片付けようとしている用務員さんに思わず話しかけた。
用務員さんはしまった。という顔をしている。
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