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「じゃ、またお昼にね」
用務員さんはそう言って立ち去ろうとするのを、「待って」と里中君が大きな声を出して止めた。
「教えてください!
前も同じ事があったって、それは2年生?
その時の話を聞かせて下さい。
聞かせてくれるまで、腕を離しません」
内気な里中くんが、しっかりと用務員さんの腕を掴んでいる。
「こら、離しなさい!
食器を片付けるから」
「お願いです。
本当の事を教えて下さい。
俺、もしみんなが信じてくれなかったら……
疑われていたんです。
だからこそ、前に何があったのか知りたいんです」
里中くんは必死で訴えている。
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