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木下さんの話に、一瞬みんながシーンと静かになった。
「俺、信じてもらえて良かったよ。ありがとう」
里中君が、ボソっと小さい声でつぶやいた。
「当たり前だよ。
絶対、信じ合おうね」
私が話すと、スマホに【リトル梨沙】が複雑な顔をして現れた。
「梨沙達は純粋ですね。
だけど、青葉学園が望んでいるのは、純粋さではありません。
人を押しのけてでも、目標を達成する強い心。
梨沙達の優しさがマイナスにならないといいと思います」
マイナスになったら、どうなるんだろう。
学園に必要ない人間として認定されたら……
不安が膨らんでいく。
「俺は、影じゃなくて、正々堂々と表で行きたい。
それは許されないのか?」
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