7月

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時間がどんどん過ぎていく。 用務員さんがやって来てお昼ご飯を持ってきてくれたけど、隼人君以外食べようとしない。 「気にするなって。 俺は平気だから。 俺、父さんが再婚した後、義母に一日中押入れに閉じ込められたりした事もあった。 だから、3日間1人でいるくらい全く平気だ。 みんなが食べない方が、気を使わせて悪いって気になるし。 食べろって」 「すまない」 里中君が隼人君にそう言った後、食事に手をつけた。 それを見た佐々木さんと木下さんも 「ごめんなさい。ありがとう」 と隼人君にお礼を言い、食べ始める。
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