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放送を聞いて、呆然と立ちすくむ私達。
隼人君だけが、放送が流れたマイクに向かって大声で叫んでいる。
「話が違う!
誰か1人を選べとしか聞いていない。
俺だけにしてくれ!」
教室の壁をドンドンと悔しそうに叩く隼人君。
その横で、佐々木さん木下さんが泣いている。
里中君は拳をぎゅっと握り、必死で我慢している。
これから起きる事の恐怖を感じながらも、隼人君だけを犠牲にせずにすんだ事にほっとした。
隼人君の叫び声と、佐々木さんと木下さんの泣き声が私を苦しめる。
叫んでいる隼人君を後ろから抱きしめた。
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