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ドアが開いて、教頭先生と伊藤先生が入ってきた。
「山口隼人は寮に戻りなさい。
それ以外の4人は私について来なさい」
「俺も行きます。俺だけ寮に戻るなんて出来ません」
隼人君が訴えているけど、教頭先生は隼人君を無視している。
木下さんと佐々木さんは泣きながら、里中君は口を固く結んで、教頭先生の後ろについていく。
伊藤先生が、隼人君を羽交い締めにしていた。
隼人君、私、頑張るから。
隼人君に目で訴え、急いでみんなの後を追う。
教頭先生は2年生の棟まで移動して、3階まで階段を上がった。
1番最初の部屋は木下さん、2番目の部屋は里中君、3番目の部屋は私、4番目の部屋は佐々木さんが入るように命令された。
良かった。隣の部屋の声は聞こえる。
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