ぼくら・の・はじまり

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はぁ、と溜め息をつく。 「カズちゃん心配しないで!きっとおばちゃん元気になるから!」 「そーだぞカズ!淋しいなら昔みたいに泊まりに行くぞ?」 俺の溜め息を勘違いした双子はすぐさま俺を慰める。 「淋しくねーわw!」 でもめんどくさいから勘違いはほっとこう。 「カズ、今日は晩飯どうするんだ?」 「あ~、帰ってから作るの疲れるんだよな~。」 センに言われ、今から夕飯の憂鬱に襲われていると双子が俺の方へ向き、声を揃えて言う。 「「じゃあ俺が作りに行こうか?」」 …そんなキラキラした目で言われたらなんか怖い。 双子は互いを押さえながら「俺が俺が」とアピールする。 「……弁当買うから遠慮する…。」 双子は口を尖らせブーたれてるが、それでもイケメンだから少しムカついた。
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