0人が本棚に入れています
本棚に追加
「こっちだ」
煙々羅を引き連れて家路に急ぐ、もうすっかり
日が落ちて、月が顔を出している。
煙々羅は日中の方が活動しやすいが、この世界では煙々羅以外の危険な妖かしが沢山出没する為危険なのだ。
「明日の日中に活動するぞ、それまではこの部屋で寝泊まりしろ」
煙々羅は震えている身体を抱きしめながら、震える声を押さえて喋り出す。
「あっのーっ、貴方様は」
「あぁ自己紹介をしていなかったか…私の名は龍黄」
煙々羅の顔が真っ青に成っていく。
龍黄の名前はあちらの世界では王の一族のみが名乗れる。
龍・桃・鬼・炎の四っは絶対的な支配者だ。
逆らえる者はいない。
最初のコメントを投稿しよう!