第1章

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「ーっ龍の一族…王子様ですか」 「あぁ、気にしないでいい…私は王族とかどうでもいい…ただお前みたいな弱気者達を救いたいだけだ、まぁやれることは少ないが」 煙々羅がきょとんと首を傾ける、煙々羅の頭を軽く撫でる。 「煙々羅君の名前を教えて」 「あ、雅人…僕の名前は雅人」 ニッコリと少年改めて雅人が微笑む、 「龍黄様とお呼びしても…」 「ダメ」 泣きそうになる雅人に慌てた様に手を左右に振るう。 龍黄とは彼方の名前であり、此方では呼び方が違う。 「俺の名前は佐武流星だ」
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