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「さて、煙々羅お前の兄貴は何処に居るか目星は付いているのか」
少年は煙々羅と呼ばれた少年に問いただすと少年はか弱い声をあげる、声も震えている。
「えっと…そのっ…多分っ…ママに会いに行ったんだと思いますっ」
「…母親は人間か」
少年がコクリッと頷く、俺は吐息を付き少年の手をぎゅっと握る。
「えっ」
「今お前に境界を張った、目的が達成するまで消えては困る…こっちの世界にお前は合わないだろう」
少年がコクリッと頷く、煙々羅は空気を調整する事が出来る雲だ。
ふわふわで抱き着心地がいい、まだ若い煙々羅はより綺麗な白だ。
「私の境界が合ったとしても、一週間弱だ…まだ若い煙々羅には辛いが辛抱しろ」
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