はじまり

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救いのない選別作業の中、構築された私の感情がやり場のない悲しみを作り出す。 ……私は本当に存在していたの?それとも彼が創りだした想像上の人物なの? これまで行われた試行は数えきれず、おそらくその全ては正しい結果を導き出せなかったに違いない。 間もなく廃棄のシグナルが飛んでくるだろう。 偽りの時間の中、再び私が構築されるのはこれから何年後か……。
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