もう一人の探偵
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三日後。 愛花達三人は太平洋沖上にいた。 「んー…いい風ですねー」 かぶった麦わら帽子を飛ばされないように抑えながら、愛花は全身で風を受ける。 和歌山にある港から出港して、早一時間弱。 ここは陸、特に都内とは違い、常に心地好い潮風が吹いていた。 「島は南にありますから、少し暑いかもしれませんよ」 不意に後ろからそう声をかけられ、愛花は振り返る。 「どうぞ」 日向だった。
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