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と思っても、窓まで確認しに行く気力は無い。
しかし、こんな場所に来る人間は限られてくる。
「ただいまで…暑っ!」
事務所の扉を開け、中に入って来たのは一人の少年。
少年の名前は白石直人。
歳は愛花より四つ上の十七歳の高校生。
中肉中背の地味な感じの外見で、服装も青いパーカーに白いTシャツ、ズボンも黒いチノパン。
一見、頼りないイメージも持たれるが、愛花の大事な仲間だ。
「お帰りなさい~…」
団扇を持つ腕をフラフラと頼りない感じで振る。
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