もう一人の探偵

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「そうなんですか…」 愛花は短く答え、再度地図に目をやる。 とは言え、大体の地形は日向に貰った地図で予め確認している為、自分のコテージの場所を覚えるだけで十分だった。 「…」 「…愛花さん?」 暫く凝視していた事に何かしら疑問を感じたのか、直人がつい声をかけてしまう。 「あっと…」 その声で漸く我に返った愛花は、鍵を三つ取る。 「すみません、考え事をしてて…はい、二人の鍵です」 「はぁ…」
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