もう一人の探偵

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「え…?」 その言葉に、希美は面喰らう。 「愛花でいいですよ。商売敵かもしれないですけど…私はそっちの方がいいですから」 何故だろう。 この娘の笑顔には逆らえない。 いや、別に嫌って訳では無いのだが、どこか気恥ずかしい感じもあった。 「…わかったわ。愛花…ちゃん?」 「はい!希美さん!」 ちゃん付けはなんとなくで言ったのだが、本人がいいなら別にいいと思う。 いつの間にかこっちも下の名前で呼ばれているが、これも別に嫌では無いので、黙っておく事にした。
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