もう一人の探偵

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「いや~、愛花嬢ちゃんもばーさんに似てきたなぁ」 「え?」 「何がだ?」 「あの人懐っこささ。天宮のばーさんも、初見の警察官を片っ端から懐柔してたからな」 「そんな人聞きの悪い言い方しなくても…」 「誉めてるんだよ。言い換えれば、信頼があるって事だからな」 ならば最初からそう言えばいいのに。 「警戒心を薄れさせるのは、探偵として立派な武器さ。特に対象が犯人なら、ボロを出しやすいしな」 確かに、それは言えている。 「ま、大事な所長さんなんだ。大事にしてやんねぇと、先代の所長に怒られるぜ?」
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