シンデレラレッスン9

8/10
前へ
/513ページ
次へ
家の中の重苦しい雰囲気に いたたまれず、コンビ二へ行く 哲っちゃんから電話があり、 お父さんも一時帰宅を伸ばして 『七者面談』に出てくれる ーーーみつお君 家出るって本気かなあ?あ、でも私が同じ高校に受かれば家出ないって事か………………… ーーーあれれ? って事は…………私、スズカゲ落ちたら みつお君大工さんになるって事? 『神宮寺家』出て? マジっすか?………………………………… 珍しく頭をフル回転させて歩いてたら 「倉田っ」   と呼びとめられるけど誰もいない キョロキョロしていたら 隣の公園に亜依ちゃんがいた 「倉田…」 息を切らせて走ってくる男の子は 黒髪がサラサラの爽やかイケメンボーイ 「佐々原君?」 亜依ちゃんに本を手渡した 「ごめん!借りてた資料集返しそびれた」 「ありがと 明日でもよかったのに」 にっこり笑う亜依ちゃんは天使のようだ 「本当は口実…榊と今日は 一緒に帰ってなかったから… ……………………オレ………………………」 ?の顔した亜依ちゃん ーーーーーーこれってもしかすると 「オレ、倉田が好きなんだ」 ーーーーーーキャア~~~! ーーーやっぱり……   リョウ君~!大変だよ~ 真っ赤になって見つめあう二人 「榊が単なる幼馴染みなんだって 知ったら我慢出来なくなった… オレとつきあってほしい 考えておいてよ………」 『うん』 ーーーーーーーえ? はにかむ亜依ちゃんを呆然とみていた―――――
/513ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加