シンデレラレッスン10

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6月―――――― 夏服になって一週間が過ぎた頃 みつお君が我が家にやってきました あれから、大人達や先生が話し合って 結局家に決まった時は 『みいの、カリキュラムが遅れる~!』 と、みつお君がなげいていた 「荷物、少ないね~?」 ユキさんが運んでくれたキャリーを和室の押し入れにしまう 「うん、家に用事もあるしちょこちょこ帰るよ そんとき着替持ってくる」 なんか悪いなあ~ しゅんとしている私の鼻をぎゅっとつまみ 「みいには、う~~~んと 頑張ってもらうからな?覚悟しろよ?」 ニヤリと笑うみつお君 「ふん、かんぱる」 その日は、軽くテストをしただけで 夜はみつお君の歓迎会をした お父さんは、もう帰ってしまったから お母さん、亜依ちゃん、みつお君と私の四人だけだった 「リョウ君は?」 亜依ちゃんにきく 「最近、機嫌悪くて!話しかけらんないの 」 ……………… 「亜依ちゃん?最近 その…… 誰かと お おつきあいしたとかある?」 ぽっと赤くなる亜依ちゃん 「ないよ~!まだ………その…やだっ 何いってるの?美依は!」 みつお君が唐揚げを食べながら チラッと亜依ちゃんをみる 亜依ちゃんは、照れながらも機嫌が良かった
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