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奥の部屋はエステと美容室が合わさったような空間だった
ユキさんは、数名の女性になにやら支持をすると消えていった
それからは、サウナだのマッサージだの色々な液体を塗りたくれる私は リョウ君と小さい頃見た『カ○○ライダー初期版 』の人造人間に改造されるシーンを思い出し ゾッとなった
でも、その後に、ネイルにメイク
髪をセットしてもらい
ふわふわのドレスを着せてもらった時には
状況がわからない割りに
テンションがかなりあがってしまった
「あら、可愛い~!」
ユキさんが現れて、私を鏡の前に連れていってくれた
わあ………
どうしよ…自分じゃないみたい
メイクはナチュラルだけど
目元が強調されていつもより大人びて見える
ふんわりセットされたショートボブの髪型に、薄い水色の胸元が少し開いたふわふわのドレスによく映えている
じ、自分みて照れるなんて
どんだけナルシーなんだ!
「ユキさん?あの…これはどういう事ですか?」
「今日は、『神宮寺家』主催のパーティーです」
げげっ『神宮寺家』~!
一気にテンションが下がる
くすくす笑うユキさん
「といっても、関連会社の御家族も招待した『納涼会』みたいなものです 神宮寺からは奥様しか来ませんから、気楽に楽しんでくださいね」
っていってもなあ~!
眉間にシワを寄せる私
「みい、どうした?」
「……………………?」
白いタキシードを着たみつお君…
まさに、『 王子様 』だった……
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