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『神宮寺家』主催のパーティーは
身構えたより楽しかった
家族同伴の立食パーティーだったので
私達が紛れても違和感がなかった
みつお母に挨拶はしたが、
『あら、いたの?』という反応
ってゆうか、自分の息子と久々にあって(七者面談以来らしい!)その反応どうなの?私だったらグレるわ………
まだ、ユキさんの方が
さりげなく気遣いしてくれる
私の口にカナッペを入れてくれるみつお君を、楽しそうに見てるユキさん
前から思ってだけど…雰囲気が似てるんだよね…この二人
もしかして…………??
「違うから!」
不機嫌そーなみつお君
「みい、今 ユキさんと俺の親子関係疑ったでしょ ありえねーから!」
あれれ?なぜわかったんだろ?
「みいの考えている事なんて、いつも駄々もれしてるよ………」
呆れてるみつお君…
「ユキさんは、俺のベビーシッターだったの!大学生の頃バイトしてくれて、そのまま神宮寺家に就職して………ユキさんが母親だった方が嬉しいんだけど、残念だけど母親はアッチ…… っつうか、今でも大変なのに本当にそうだったら『昼メロ』だろ!」
う~ん ごめん
でも、わかったよ……
ユキさんが、あんなにみつお君を心配してたわけ
たまたま、バイトして世話をしていた赤ちゃんが可愛くなって、ほっとけなかったんだね……『神宮寺』に就職してみつお君を守ってきたのかなあ
「優しい人だね…結婚はしてないの?」
「結婚はしてないけど、最近 男の陰があるんだぜ?」
にやりとするみつお君…え?私知ってる人?
教えて~といっても教えくれない
気になるよ~!
「気になって勉強できないからね~!」
しょうがないなあ……と耳もとで囁く人の名前は
「て、哲っちゃん~!!??」
その言葉に反応したユキさんが頬を染めて人波に逃げてった…
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