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哲っちゃんねえ…いつから?
考えこむ私に
「こら、みい?気になるのはわかるけど 今は二人で楽しもう?」
そして、手を差し出される
その手を取るとゆっくり会場を歩きだした
気品ある美貌のみつお王子
会場内の人々は息を飲んで魅力されている
隣の私は普通だよね……
今迄、気付かなかったけど
なんで『私』なんだろ?
バンドの生演奏
煌めく照明
たまたま、友達になった
好きだといってもらったけど
私なんかで、いいのかなあ?
みつお君の色素の薄い瞳が私を捕らえる
「つまらない?」
ううん!そんな事ないよ
くすっと笑うみつお君
腰に彼の手の温もりを感じた
「……………おいで」
魅惑的な彼に捕らわれた私
吸い寄せられる様に
そのまま、会場を後にした
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