297人が本棚に入れています
本棚に追加
みい母さんに行き先を告げると
あっさり了承してもらった
この人スゲエ俺信じてるよな…
なるべく頑張るからね？
キス迄くらいにしとくから…
たぶんーーーー
『神宮寺家』のリムジンを
おマヌケな顔してるみいを促す
―――お姫様？少しだけ見せてあげる
『非日常』の世界
俺にとっては『日常』の世界を
会場に到着し、
ユキさんにみいを渡す
指示は昨夜しといた
ドレスも俺がチョイスした
金持ちのおっさんの気持ちが
少しわかるよなあ～
綺麗になってこい？みい
控え室に行きフォーマルな
タキシードに着替える
一応、『神宮寺家』主催
アノ人だけじゃ格好つかないしな
着替え終わると、社長や重役達が
青い顔して挨拶にくる
そうだよな…俺『次期総帥』だもんな
｢今日は『納涼会』参加させて
頂きありがとうございます
友達も一緒ですので
楽しませて頂きます｣
と、中学生らしく挨拶するが
暗に
『お前達の会社の納涼会に
神宮寺家つかうんじゃねー
彼女連れて来てるから話かけんなよ？』
青ざめるおっさん達………
伝わったかな
そろそろ、みい着替え終わった？
俺を見て驚いた顔が可愛い
｢みい、綺麗だよ｣
はにかむ彼女にネックレスを
つけてやる
安物だけど、前から買ってあった
それでも恐縮するみい
スゲエ可愛いんだけど
ーー受け取って？
お前の為なら世界中の宝石全部 買い占めてやるよ
もしかすると……
親父もそうなのか？
愛は少しはあるのだろうか
アノ人に……
最初のコメントを投稿しよう！