王子様の課外授業6

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「ば~か、冗談だよ」 「あ¨あ¨?」 リョウ君に掴みかかる手が引き剥がされた 「そんな、怒んなよ…悪かったな?」 ニッと笑う このヒト何考えてんだ? ちっと舌うちして座り直す 「ま~半分は本音『倉田姉妹』はずっとオレの物だったからな……」 懐かしそうな顔 「亜依は、いつも側にいてくれたし みいはいつも『リョウ君、リョウ君』て追いかけてきて可愛いかったな」 いたずらな瞳が俺を捕らえた 「大事な妹、彼氏に盗られた兄ちゃんの心境くらいわかれよ」 俺は瓶に口付けごくごく飲んだ 「亜依さんとは、どうなんだよ?」 ん~ 曖昧に笑うリョウ君 伏せられた長いまつ毛が妖しく綺麗でみとれた 「アイツがわかんね~んだよ…」 シルバーの頭をバリバリかいてる姿は、いつも自信に満ちてるリョウ君らしくなかった 「抱いてる時は素直なんだぜ?可愛いんだけど、普段は口もきいてくんない」 ケータイをいじってみせてくれた 『ホテルいこ?』『行かない!バカ』 ……………………………ナンダコレ? 「今日も振られた」 大きなため息をつくリョウ君 ……………………おい、おい? 「リョウ君?…………駄目だろそれ………」 いたい子を見る目でリョウ君をみる 「完全にカラダ目当てじゃん…それ」 怪訝な顔してるリョウ君…マジか? このヒト何でも出来るし 女だって遊んでも上手くかわしてた このヒトの弱点『亜依さん』か? 何も、見えなくなってる ――――――――――――
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