王子様の課外授業6

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ーーーうるせってチラっとみる     女の集団から4人位が近づいてきた 「今晩は~いい男が二人いるってきいてきたんだ 私達と飲まない?」 クスクス笑ってるが、何が可笑しいんだ? つうか、『私達』何人いるんだ? 他に客もぽつぽついるが、こいつら15人はいるだろ…… 無視しようとしたら、他の女が俺の肩に手をかけた 「ねえ、歳いくつ?アタシと同じ位かな?」 お前も未成年か? 「アンタ、いくつなの?」 つい、きいてしまった俺にソイツが 「21だよ?」 って、嬉しそうに答えてくる 俺………そんなにオッサンか? へこむ俺に女達がまとわりついてきた こいつら、リョウ君話しかけられねーから俺にターゲットしぼってる あ~うぜ!!! 「ぷぷ………」 肩を揺すって笑うリョウ君 「ごめんね……?せっかくだけど オレ達大事な話ししてるから」 クスクス笑うリョウ君に顔が赤くなる女達 スゲーな…… 名残惜しそうに帰る女達 「みつお~まだまだガキだな… お前、もう少し遊んだ方がいいぜ? ま……高校受かったら色々連れてってやるよ」 うん、女遊びはしないけどね… ショボくれる俺…… そんとき、テーブルに新しい瓶が置かれた 「これ、おごり 陵太、『いつもの』頼むよ」 マスターが、チラっと俺達を遠巻きにしている女達をみる 「いい男が今日は二人いるからな 商売に貢献しろ」 リョウ君は、面倒臭そうにしてたが立ち上がると 「んじゃ、『いつもの』でいい?そのかわり今日は奢りだぜ?」 リョウ君は店の埃臭いステージに歩いていった 慣れた手付きで、ギターをチューニングしマイクスタンドの前にある椅子にすわった 店内の照明が絞られ、小さなステージにスポットライトがつく マスターがピアノにつくのが合図 ーーーーーー奇跡の歌声だった
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