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いつの間にか演奏が終わっていた
「みつお~帰ろうぜ~…ん?どうした?」
瓶の中の液体を、ゴキュゴキュ飲み干すリョウ君
「スゲー 感動した 」
うんうんと頷き
「当たり前じゃん オレ天才だしな~」
…………自分で天才言うんだ
「それよか、早く帰んねーと喰われるぞ?」
ん~?とリョウ君の目線の先には涎垂らしたメス達がいた 『おわっっ』
逃げる様に外に出るが、リョウ君は店のドアを開けて中にいる女達に
「オレ、たまにここの店くるから またよって?」
スマイル営業をしてドアを閉める
中から「ぎゃ~~~!」と獣の咆哮らしき雄叫びがした
「………ねえ、リョウ君今日はマスターの奢りでいいの?」
「いんじゃね?機嫌よかったし…つーか珍しいぜ?ケチなオッサンなのになあ……」
チラっと俺見て含み笑いをする
――――――なんだ?
「みつお~一人であの店行くなよ?ヤられちゃうよ?」
―――――は?誰に俺は命狙われてんだ?
(神宮寺一族は常に狙ってるか)
「マスター、お前みたいな綺麗な顔タイプだからな…気をつけてね?」
ギャハハハッと笑うリョウ君に笑えねえ
―――――マスター……アッチの人なのか…
「みつお~今日、オレん家泊まれよ」
………うん あんがと
時間は夜9時
倉田家の和室から光りが洩れてる
『みい、頑張ってんな
明日からは、俺も頑張るからな…』
リョウ君の家でチャーハンご馳走になった
いつも一人で食ってるのか……
「リョウ君……亜依さんに言葉で
自分の気持ち伝えるの難しかったら
『 歌 』聴かせてやれよ
惚れ直すぜ?絶対!」
ーーーそんな恥ずかしい事できね~!
って赤くなってた
亜依さん、喜ぶよ?
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