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じんぐるべ~る じんぐるべ~ると巷が騒がしくなってきた頃、ユキさんから電話があった
「もしもし美依です!今晩は!はい、はい…………ええっっ!」
…………………………
……………………びっくりした!
みつお君の誕生日って……12月24日なんだ!『 光雄 』だけに?
私……ひどい!自分の誕生日はプレゼント貰った(2月に……)
だけど、みつお君…自分の誕生日教えてくれなかったから諦めて……すっかり聞いてなかったよ
「みつおさん、誕生日も帰らないとおっしゃってます なので…美依さんからご両親からのプレゼント渡して貰えないですか?その……いつも受け取っていただけないので……」
――――――勿論!いいですよ~?って返事をしようとしたらーーー
ーースッて受話器を取られた
「あ、ユキさん?光雄です
せっかくですが、結構です!
……いえ、いりません!……失礼します」
アッサリと切ってしまったみつお君
「お父さんとお母さんからのプレゼント…受け取らないの?」
「『お父さんとお母さんからのプレゼント』じゃないよ?金だけ出してユキさんが買ってくるんだ………本人達知らねーし」 って苦笑いしている………
……ウソでしょ?
例えば、『プレゼントありがとうございます』っていっても『はあ~?何の事~?』って返されちゃうって事!?
「じゃあ、誕生日はどうしてるの?」
恐る恐る聞いてみる
「別に……いつもと変わらないけど?」
何で?といってるみつお君が『何で?』だよ!
自分の誕生日だよ?自分が生まれてきた事を祝って貰って幸せ充電する日だよ?
ーーーええ~?
「因みに、クリスマスはどうしてるの?」
「……いつもと変わらないけど?」
……………………チ――――――――ン……………
駄目よ!ダメ!ダメ!…………
性格悪くなっちゃう!!
そりゃあ、誕生会出来ない事もあるかも知れないけど、みつお君ちのアノ冷たい環境は不味い!まずすぎる!
みつお君?…よく、ここまでいい子に育ったね!
『さ、風呂入ろう~』と歩いてく
みつお君の背中を呆然と見送った
ーーーーみつお君!私にまかせてね?
忘れられない誕生日&クリスマスイブにしてあげるよ!
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