シンデレラレッスン13

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みつお君の綺麗な顔に水滴が流れ落ちる 日本人離れした中性的な顔 だけど……私を捕らえている腕も広い肩も、引き締まった筋肉質な身体も私にはない ………………… 私と違う『カラダ』……… みつお君の目線を避けて、自分の身体を隠した 「スゲぇ、意識しちゃってる?」 目を瞑ってコクンと頷く 「大進歩だな……ね、みい?」 うっすら目を開けるとみつお君の嬉しそうな顔 「何も、しないから『身体』見せて」 ええ?……どうしよ……? 「みつお君……恥ずかしいよ……」 オロオロする私に 「んじゃ、キスするよ?」 そう言って優しく触れたキスは、いつもより甘くて…… 少しずつ深くなるそれに身体の芯が溶かされてく 強張っていた身体から力が抜けていく みつお君は静かに私の二つの腕を解いた 唇が離れていく 「…すげえ、綺麗 みいの身体」 恥ずかしい気持ちは無くなっていた ただ………離れてしまったみつお君の唇が名残惜しくて目が離せなかった クスツて笑うみつお君が また『キス』をくれた 優しいキス 唇が離れていくと寂くなった 「……………もう一回…して?」 みつお君は優しいキスをくれた 「……………もう一回……」 何度もくれるキスは甘く中毒性があった ――――――――――――――― 「みい………これ以上は俺ヤバい……」 掠れた声のみつお君が離れていった 湯舟から出てシャワーを頭から浴びてる 大胆だなあ…………… ん?…………… 私、どうしたんだろう? 『大胆』なの私の方じゃん………淫乱? いやあ~~~~!!! 急に恥ずかしくなって悶えていると いつの間に戻ってきたみつお君が私の頭撫でてくれた 「みい、…………外見て?」 大きな窓の向こうに チラチラと 雪が舞っていた 「きれい………」 恥ずかしさも吹き飛び美しい光景に心を奪われた そっとみつお君を見ると同じ様にみている その横顔の美しさに胸が高鳴る みつお君の肩に自分の頭をコテンと乗せた 少し笑ってるみつお君 二人で舞い散る雪達をしばらく見ていた…………………
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