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――――――『みつお君が好き』
私、言っちゃった…?
カア~!と赤くなる
やだ、トンでもなく甘~い空気に流されてしまった……
「………………みい?」
アワアワとする私に何故か無表情なみつお君
「…………取り消し出来ねーよ?ちゃんと言って!」
恐い位真っ直ぐな眼差し
「みつお君?ごめんなさい
あの…………今…はまだ……自分に自信が
ないとゆうか……
『凉影台』合格して
その…落ち着いたら聞いて下さい」
「みい…………気持ち分かるけどさ、スズカゲ合格を目標にしてたら…お前、落ちるよ?」
―――――――――――――――へ?
みつお君の深~~~~いため息
「『合格』はする!俺が教えて お前が頑張ってきたんだ だけど、目標をそこに置くなよ! 凉影台は、入ってからが大変なんだ」
「ええ~?そ、そうなの?『スズカゲ』に入ったら何があるの?」
ニッコリ笑うみつお君
「追い追いわかるよ?スズカゲ合格はゴールじゃない みいにとってはスタートなんだよ? そこに標準あわせんな? ーーーーだから言え今…お前の気持ち
俺にちゃんと聞かせろよ」
―――――――
みつお君が好き
迷いのない、
真っ直な眼差しをくれる
私を信じてくれる
アナタに見つめられると
私が、私でよかったって思えるの
―――――――――――――――――――――
「みつお君が好きです」
「……………うん」
強く抱きしめられた
………ボソッて小さい声
「逃がさねえからな?」
……………………………?
みつお君?
聞こえないよ?
―――――――――――
みつお君を見たら、優しいキスで
ごまかされた…………………
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