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「―――住む世界が違うから?」
眉を寄せるお父さん
「正直、それもあるがな……」
深いため息をする
「不安なのは、みつおにじゃない
『神宮寺 光雄』に対してなんだ」
涙が出てくる
大好きなお父さんに
みつお君を否定されてショックだった
「『神宮寺 光雄』は
ビジネス界で―――『怪物monster』といわれているんだよ」
―――――――『怪物?』
怪物っていっても、手伸びる『アレ』じゃない筈
「まだ…公には出てこない『15才のカリスマ』は水面下で動いている
その並外れた判断力と経営能力で傾いている会社を立て直しているがな
まだ中学生とは思えない冷徹な決断力にビジネス界が『monster』に震撼している
それは………お前の勉強教えてくれている片手間にやってた事だ」
ーーーーそう言えば、私が勉強している時パソコンいじってたけど……アレ?
「お前達は、まだ15才だけどな?美依には『神宮寺 光雄』は荷が重いよ」
「ーーーーそれでも、俺にはみいが必要なんです」
みつお君が静かに入ってきた
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