シンデレラレッスン13

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「…………みつお君」 みつお君が私の涙を親指でぬぐってくれた 「みいじゃないと駄目なんです……」 お父さんは深いため息をつく 「なんで……うちの子なんだよ?みいじゃなくてもいいだろ?」 意地悪な事いってるお父さんに首をふるみつお君 「みい父さんと、みい母さんの子供のみいじゃなきゃ駄目なんです この子以外に俺………欲しいものはない」 駄々っ子の様に言うみつお君の目から涙がポロポロ出てきた 「み みつお君?」 オロオロと涙を拭いてあげる 「っていっても、みつおは『神宮寺』捨てられないだろ?」 静かにお父さんを見つめるみつお君 「もし、どちらか選らばなければならなかったら『みい』を選びます 『神宮寺家』が仮に みいや家族に危害を加えたら、全力で叩き潰します」 ニッコリ笑うみつお君に呆れた顔のお父さん 「なあ~にいってんだ?お前なあ~長い人生、女は一杯いるんだぞ~!」 「沢山いようが、みいしか好きになりません」 困った様に笑うお父さん 「みつお~、お前がみいを『スズカゲ』 受験させたのは何かあんだろ? 意味の無い事お前しないからな……… 大丈夫なのか?みいを泣かせる事になんね~のか?」 目を擦りながら 「みいを泣かせる様な事はしません! 絶対、大事にします!」 「おいおい、まだ嫁に出す訳じゃないんだから……」 慌てるお父さん 「いえ、いずれ嫁に貰います」 きっぱり告げたみつお君に呆れた顔のお父さん 「お父さんの負けね~!」 お母さんが、クスクス笑いながらきた 「ほら、あんまり意地悪いわないの! 二人供、これから受験が控えてるのよ? 動揺させないのよ~!? みつお君、みいをよろしくね~」 ニッコリ笑うお母さんに 毒気を抜かれたお父さんは苦笑いしていた 「みつお君?ありがとう私も大好きだよ……ここまで頑張れたのはみつお君のおかげだよ 私を信じてくれたから、私もみつお君を信じるよ スズカゲ受験…頑張るよ?」 ニッコリ笑う私を抱き締めるみつお君 お父さんの「こらこら……」と言う声は完全に無視してしまった
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