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スズカゲに向かう車中で哲っちゃんから色紙を渡された
「クラスのほとんど進路きまったから卒業式まで休みなんだが、まだ試験これからのオマエ達の為に集まってこれ書いてくれてたぞ 黒川が皆に声掛けしてくれたんだ」
クロちゃんが…………?
色紙には、『頑張れよ~!』とか『奇蹟を君に贈る』など激励の言葉が沢山あった
みつお君にも『希望の星』とか『楽にやれよ~!』など一杯あった
「みつお君……私今迄自分の事で頭一杯だった……人の事なんて全然考える余裕なかった 一人で頑張って来た気になってた 自分じゃ分からなかったけど色々な人に支えて貰って来たんだね………
私、今日は頑張るよ!結果はどうでも、精一杯頑張って『ありがとー』っていう!」
優しい眼差しのみつお君
「倉田~!後、数学のコバヤシ先生から伝言な~!」
ん?コバヤシって…青白い顔した『うひゃうひゃ』笑う人?
「オマエ、うっかりまちがい多いから答え書く場所間違えんなよ~っていってたぞ? 他は落ちついてやれば大丈夫だと!」
うん……うん………わかりました
ありがとーございます
涙が出てくる
でもね?黙って応援してきてくれた哲っちゃんが一番大変な立場だったの知ってるよ?他の先生から色々言われてたのに、何でも無い顔してくれてた
ありがとー 哲っちゃん!! 頑張ってくるからね!!!
涼影台附属高等学校
受験生は数名だった…
みつお君とは別々の部屋で受験テストを受ける
別れ際にこっそりほっぺにキスしていった
も~!赤くなりながらも
テストの始まりの合図に気持ちが高鳴った
みんな、ありがとー!
みつお君…見ててね!?
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