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「オマエが、頑張ったからだよ?オレ達は応援しただけだ オマエはやればできる子だからな?自信持っていけよ?」
哲っちゃんが優しい瞳に私をうつしてくれた
みつお君が私の手を繋いでくれた
「先生、お世話になりました!
俺達時間ないので行きます
『結婚式』楽しみにしてるよ!」
哲っちゃんは照れくさそうに手を振って人波に消えていった
「みい、行こうか?」
うん…
バイバイ
みんなありがとう……
みつお君ちの車に乗って、遠ざかる校舎をみていた
「みい?感傷に浸ってるとこ悪いんだけど時間ないからここで着替えてくれる?」
洋服の入った袋を押し付けられた
「制服のままじゃ駄目?」
みつお君の冷た~い視線
………ハイハイわかりましたよ
これから、みつお母主宰の卒業&スズカゲ合格記念パーティーが空港近くのホテルである
倉田家も招待されてた
身内だけだったけど、みつお父もくる(卒業式顔出せばいいのに!)忙しいらしく出席した後はイギリスに戻るらしい
みつお君は、パーティー後にみつお父と一緒にイギリスへ春休みの間行く事になっていた
ずっと一緒に生活してきたみつお君が遠くにいってしまうのが寂しい
「みつお君……ありがとう
私、こんなに頑張った事なかったよ
みつお君と出会って本当によかった」
みつお君はキョト顔していたけど
「お礼は、帰ってきてからな?『合格したらシヨ』っていってたもんな?」
ニヤリとしていた
「……………………?みつお君?
何の事かなあ………?」
私の発言に超絶機嫌悪くなったみつお君
……………やあね!感じ悪い~!
――――――――――――何か約束したっけ?
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