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会食は和やかに進んだ
アラアラさん達はお父さんの『営業スマイル&トーク』に頬をそめている
ざまみろ~バカにした事謝れ~!
みつお兄たちは亜依ちゃんのドレスアップ姿にデレデレしていた
私も一応してるんですけど?
みつお父と母とお母さんは、楽しそうに話している
ヤラレキャラなの私だけ?
みつお君は相変わらずムッツリしていた
何で怒ってんの?本当に……
不穏な空気の私達にみつお母が
「ごめんなさいね?本当はパーティーにしたかったのだけど時間もなくなってしまって……ゆいさんにもパーティーはお断りされてしまったものですから……」
「いえ、とても美味しいお料理です!
その……ありがとうございます!」
アワアワと答える私に、みつお父が話しかけてきた
「美依さんには、光雄がお世話になりました
涼影台高校進学を薦めてくださったとか
……最近は私の仕事にも積極的に関わるようになってくれました
お礼を言わせて下さいね?」
「……………へ?」
ーーーーーグサ
私のモモにフォークがささる(少しだけど)
涙目でみつお君をみつめる
爽やかな笑顔でニッコリしてくれた
お~怖
私もニッコリして愛想を振り撒きまくった
料理なんか、味もわからないし
マナーもわからない
亜依ちゃんもわからない筈なのに空気を読んで器用にこなしている
イジめられっこオーラが出たのか、
アラアラさんが話しかけてきた
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