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「何って……アルバイトだよ?
クロちゃんちなんだよ?ここ」
爽やか笑顔のみつお君
「みい母さんに聞いたよ
アルバイトしてるなんて驚いたなあ~
連絡……したんだけど?
お前、メール見てないだろ
今日帰ってくる事も書いたけど?
いつも思うけど、みいって携帯電話の意味知ってるのかなあ?」
ぐっ……
携帯……あまり見ないんだよね…
バイト忙しかったし
でも、悪い事してないもん
「センセ~!ユキさんお久しぶりです
熱いうちに召し上がって下さいね~?」
話しを反らす
「センセ~?どうしてみつお君と一緒なの?」
哲っちゃんにこっそりきいた
「神宮寺が『飯奢る』っていってたから
ついてきた」
「センセーが生徒に奢ってもらっていいの?」
もうオマエ達『生徒』じゃね~もんと
悪びれずにビールごくごく飲む哲っちゃん
女将は、哲っちゃんにビールをつぐ
「先生?達弥がお世話になりました
みいちゃんも、よく働いてくれて助かってます」
みつお君とユキちゃんには烏龍茶をついだ
クロちゃんは、私が持ってきた料理迄
テーブルに置いてくれた
いけない!仕事中だった
二人の隙のない動きに目が覚める
空いたお皿片付けようと手を伸ばしたら
みつお君に手を重ねられた
「!?」
ジーと見つめられて赤くなる
どうしよ?
その手がクロちゃんの手で離された
「お客様?従業員のオサワリは禁止です!」
ニッコリ笑うクロちゃんに
「俺のいない間に彼女タブらかすなよ?クロ」
「彼女の意志だけど?ってゆうか結婚してる訳でもないのにあんまり束縛すんなよ?神宮寺」
「てめ~!人の彼女にあんまりチョッカイ出すんじゃねえよ!」
「オレからすると、後から来てチョッカイだしたのオマエだろ?」
ああ~?と二人が危ない雰囲気になった時哲っちゃんがゲンコツしてくれた
「取り合えず、黙って食え!神宮寺?」
女将がクロちゃんと私を連れて下がっていった
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