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調理場に戻るとクロちゃんママが
｢『神宮寺』って……あの？｣
と聞いてきた
クロちゃんは苦い顔している
｢みいちゃん？お付きあいしてるの？｣
こくんと頷くと
｢凄い子に好かれちゃったわね？みいちゃん…
達弥も何ボケっとしてたんだか…
ごめんなさいね
神宮寺君が、みいちゃんのバイト不本意だったら今日で終りよ？｣
｢｢え？｣｣
クロちゃんと息があった
何で？
｢こんなこと言いたくないけど…
『神宮寺』に睨まれたらウチなんてすぐつぶされちゃうわ
怖いのよ…｣
カタカタと身体が震えた
理不尽な言葉に声がでなかった
｢神宮寺は、そんなヤツじゃねえ!｣
クロちゃん？
｢アイツは噂されてるより悪いヤツじゃねえ
みいがバイトやりたいって言えばわかってくれる！
母さんも今まで頑張ってくれたみいにアンマリじゃねえの？そのいいかた｣
涙が溢れてクロちゃんをみる
みつお君は悪い人じゃない…
そういって、お日様みたいに笑ってくれるクロちゃんから目がはなせなかった
｢あり…がと｣
黙って見つめてくれるクロちゃんがまぶしかった
ハア～と息を吐くクロちゃんママ
｢どう、なるのかしらね～？これから｣
苦笑いしていた
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