297人が本棚に入れています
本棚に追加
「みい~?みつお君お迎えにきたわよ~」
凉影台高校入学式
新しい制服がくすぐったい
でも……
「おはよーみつお君…」
苦笑いして挨拶する私
「おはよーみい…可愛いよ」
爽やか笑顔が胡散臭いが、凉影の制服を着たみつお君は正に『王子』だった
――――――――――――――
あの夜、あまりの痛さに暴れた私
みつお君がどんなに優しい言葉をかけてくれても機嫌が直らなかった
『死ぬかと思った!あんなの一生しないもん!!』
―――――――
「お母さ~ん、先いってるね」
後からみつお母と来ることになってるらしいお母さん
気まずいけど、みつお君と駅まで歩いた
「みい…機嫌直せよ 『全部』入れたわけじゃ「「きゃあ~!きゃあ~!言わないでよ~最低!!!!!」
プンスカ歩いていった
凉影までくちをきかなかった
だけど…………
「アレ?みつお君とクラス別なんだ…」
みつお君のクラスは特進Aクラスと書いてある
私は普通クラスのE組
ガーン心細くなる私に
「じゃあな…」とさっさっと行ってしまったみつお君…
みつお君てたま~に?冷たいんだけど!
新しいクラスに行くと
やっぱり、持ち上がりだからグループになっていて楽しそうだった
寂しい~!
だけど、外人さんもポツポツいた
すご~インターナショナル?流石スズカゲ!
隣に座った男の子も綺麗な金色の髪をしていた
その子がチラッと私を見た
どうしよ?挨拶する?
ジーと見てくるその子に
「ハ、ハロー……」
挨拶をした
目を点にした男の子
「ああ~?何が『ハロー』だあ?なめやがって」
オロオロしながら
「すみません!あの?外人の方じゃないんですか……?」
ドドっと沸くクラスメート達
アレ?違うの?
最初のコメントを投稿しよう!