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「センセ~!遅くなりましたが、『本日はおめでとうございます』
ってゆうか、凉影に弟さんいるの教えてくれたらよかったのに~!」
哲っちゃんは『ありがとう』っていって
チラッと優也君をみる
「まあ…可愛い弟が倉田の毒牙にかかったら大変だからなあ~?」
「毒牙ってなに?人を妖怪みたいに言わないでよ~!」
ポカポカと、逃げる哲っちゃんの背中を叩いた
哲っちゃんは笑いながら『後でなあ~!』といってしまった
プウッてほっぺをふくらませてると
「オマエって…本当に考えてる事がわかりやすいな?面白れ~!
ちなみに、アニキも凉影だったんだぜ?」
ニヤっと笑う優也君
ええ~?哲っちゃんがあ~!?
「凉影いた時、長距離日本一になってさ
顔も良かったから有名人だったんだぜ?
女がよってくるから相当遊んでたらしいけど…
大学の時足怪我してからは、落ち着いたって母ちゃんが言ってた
今は、ユキさん一筋みたいだけどさ」
哲っちゃんって見かけによらず、『文武両道の女たらし』だったのね?
キョロキョロする
ロビーには招待客でいっぱいになってた
あ、『ちょい(?)悪オッサン』が沢山
哲っちゃんの友達かなあ~?
みつお君こないなあ~?
「オマエ、新婦側の出席者だろ?誰か待ってるのか?もうすぐ式始まるけど…
先にいってんじゃねえか」
優也君に言われて、そうかもっておもって、式場のチャペルへといった
みつお君いないなあ
式場に入ったら、一番前に案内された
優也君は反対側の親族席
ユキさん側には、私しかいなかった
『みつお君?』どうしちゃったの?
ハラハラしていると、音楽が静かに鳴り出して祭壇に哲っちゃんが現れた
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