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オルガンが鳴り厳かな雰囲気の中、ドアが静かに開いた
光りの中から真っ白なウェディングドレスを着たユキさんが入ってきた
白のベールが顔にかかっていたけど、とても美しいのがわかる
ユキさん、とても綺麗だよ！
涙が出てきたとこで、ユキさんと腕を組んでいる男性が父親でないのに気付く
黒のタキシードを着てスッとした長身の男の子
綺麗な顔立ちをしていて、日本人離れしたやや、中性的なイイ男………って
｢みつお君!？｣
会場の視線を集めてしまい縮こまる
ごめんなさい…
ユキさんとみつお君は静かに歩いていく
祭壇の前で待つ哲っちゃんの所までいく
みつお君は、ユキさんの手を哲っちゃんにそっと差し出した
みつお君に優しく微笑む哲っちゃん
ユキさんの手をとり二人は祭壇に登っていった
みつお君は、私の隣に座ると
口パクで『ア、ホ』っていった
ごめんなさい…だってビックリしたんだもん
式は、とても厳かに進行した
生まれて初めての生で聞く
『誓いの言葉』
二人がとても素敵で、神々しいまでに美しくて涙が止まる事はなかった私
みつお君は、大丈夫？
チラッと見ると、その顔からは何も読み取れなかった
寂しくない筈はないよね…？
みつお君の手を握る
みつお君は一瞬優しい顔になって、私の手を握りかえしてくれた
みつお君の為に生きてきたユキさん
今度は、自分の為と哲っちゃんの為に生きて下さい！幸せになってね？
みつお君……
私がいてあげるからね!
誓いのキスは………
哲っちゃんの？大人の人のキスは、なんだか照れてしまった………けど
会場内からクスクス笑いがおこる
ナガイヨ～！
真っ赤になったユキさん
私も真っ赤になって、オロオロとみつお君をみる
みつお君は、苦笑いしてた
も～！哲っちゃんは～！
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